1: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 19:27:03.21 ID:vHQ+gBM/0
文章下手なのは勘弁して欲しい。
オカスレか迷ったんだけど、こっちの方が馴染み深いからこっちで建てた
俺の田舎には土地神さまが居るらしい。
その土地神様が俺の娘を連れて行くかもしれないとの事。
正直、今もどうしていいのかわからない。
聞いた時は吹き出した。でも、親父の反応を見て血の気引いた…。
一応書き溜めてる。
2: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 19:28:49.63 ID:QEc1c4670
聞こうじゃないか
4: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 19:30:01.92 ID:vHQ+gBM/0
悪いが、詳しい情報は全て伏せる。
娘は小学校の低学年で、俺は普通のサラリーマン。嫁も、祖父祖母も元気で、普通の家庭だと思ってた。
上京した俺は、嫁とは大学で知り合い、そのまま就職と同時にゴールイン。
結婚二年目で、子供を授かった。そこから幸せの日々。俺も割りといい企業に就職でき、
嫁も専業主婦として、家事と育児に力を入れてくれてた。
まぁ、ここら辺は割愛する。
5: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 19:30:49.12 ID:vHQ+gBM/0
娘が小学校に入学し、暫く経った頃。
入学祝いのついでに家族全員で、俺の実家に行く事が決まった。
有給込みで三日程滞在する予定。俺の住んでた実家は、かなりド田舎で、何もない。
だけど、自然は素晴らしいと今でも思う。
娘も久しぶりにお爺ちゃん、婆ちゃんに会って楽しそうにしていた。
一日目には何もなかった。だけど、二日目に問題が起きた。
娘がいなくなった。
五時には帰ってくる様に言ってたんだけど、親父の飼い犬と散歩に行ったっきり、帰ってこなくなった。
あんまり遠くに行かない事を約束させて。娘を少しの間自由にさせてた俺が悪いんだけど…。
親父は、母親と嫁に近所に訪ねて、力を貸してくれる人を当たるようにお願いしてこいと言い
俺と親父は、トラックに乗り込んだ。
すると、予想外にも簡単に見つかった。
見つけたのは近所の人で、娘は森の入り口の小屋付近で寝てたらしい。
残念ながら、飼い犬は見つからなかった。
遅れて俺と親父が家に戻ると、嫁が娘を抱いていた。
俺自身、ブレ切れと心配でぐっちゃぐっちゃになってた。
娘を叱ろうと思ってたんだけど、寝てる姿を見て溜め息に変わった。
外傷も、衣服にも異常はなくて本当に安心した。母親が手伝ってくれた方々にお酒と料理を出し、俺もお礼を一人一人回りながら、飲んでた。
暫く経って、娘が目を覚ました。
俺が軽く叱ると、半泣きになり、それを嫁がなだめてた。
ここからの会話は明確に覚えてる。
嫁「ちーちゃん(娘)、なんであんな所で寝てたの?」
娘「うーん…。わかんない」
嫁「ワンコは?」
娘「お猿さんが連れて行った。」
この瞬間、空気が止まった。
親父も母親も、俺たち家族以外の動きが完全に止まった。
嫁「お猿さん?」
娘「うん、お猿さんとワンコと遊んでた。」
父「どんな姿やった?? どんな鳴き声やった?? 触ったか??」
俺「おいおいおい!!」
掴みかかり、叫ぶように親父は娘に質問を浴びせていた。
娘は怯え、嫁の腕に飛び込んでいった。
父「アレがでよったかもしれん…。○○さんを呼べ…。」
親父がそういうと母親がどこかに電話をかけだした。
父「みんなはもうええ。ここからはうちの問題。有難うな。」
手伝ってくれた方々は「すまんな」「大丈夫だから」と言いながら、
ソサクサと帰って行った。
親父は猟銃を持ってくると、塩とお酒をそこら中に巻き始めた。
母「○○さん。三十分程で来てくれる!」
父「そうか…。△△(俺)、話がある。」
俺「…。」
親父が真剣な顔で話し出した。
この土地には土地神がいてるらしい。その土地神は様々な富を落とすと言われているが、いい神様ではなく、非常に残虐でもある。
動物にとり憑き、他の動物の臓物を喰い散らかすとの事…。
猿の姿で目撃される事が多いが、猪や人間も例外ではないと言っていた。
これはなかなか…
父「何にせよ、至近距離で接触し、生きていてるケースは珍しい。接触した者が生きていれば、また向こうからまたやってくる事が多い。ここ最近は見かけなくなったのに…。」
こんな事を真剣に話し出して、俺も苦笑いしてた。
嫁もどうしていいかもわからず、困っていた…。
そして、○○さん(以後、Aさん)が到着する。
見た目は品のある年配の女性で、スーツを着ていた。
親父と俺が状況を詳しく説明をする。
母親は黙って何か準備していて、嫁は寝てる娘を抱いてた。
父「助かりますかね?」
A「助かるかもしれません…。おそらくアレなのは間違いない。でも、幸いな事に接触してない。この年頃だと好奇心が旺盛なんだけど、この子自体が勘がいいのかもしれない。」
俺「何をするんですか? 娘は大丈夫なんですか?」
A「あなた、信じてないのは仕方ないけど、今は騙されたと思って手伝って欲しい。悪い様にはしないから…。ね?」
正直、胡散臭いと思ってたし、この発言も信じられなかった。
親父がいつにもなく真剣で、それに煽られた感じだった。
Aさんが母親と一緒に準備を始め、途中に
「娘さんの髪の毛が欲しい。それも出来るだけ多く欲しい。」
と言ってきた…。
俺は断ったが、普段大人しい嫁が半な強引に娘の髪の毛を切った。
何故か娘は起きず、ずっと眠っていた。
A「もしもの時の変わり身が必要。先に言うが、その人が必要になる時は、変わり身自体が何の効果も持たないかもしれないほど、危ない状況。勿論、両方死ぬと思うが、それでもいいなら変わり身を立てる。」
説明は続き、条件として
・血縁者である。
・娘と同じ性別である。
・歳が近い
が条件だった(別に守らなくてもいい。
もう、嫁しかいてないんだよね…。
だけど、俺は一度もそれを口に出せなかったんだよ。
家族全員で話し合ったけど、嫁は折れなかった。
でも。嫁に説得させられて、代役に決まった。娘の髪の毛と嫁の髪の毛を袋に入れ、そこにAさんが取り出してた紙を入れて、お経のような物を唱え始めた。
それを嫁が持ち、Aさんは家の柱と言う柱に文字を書いたり、紙を貼ったりしてた。そこから特に異変もなく、時間だけが過ぎた。
相変わらず娘は寝ていた。だけど、深夜を回った辺りから異変がおき始めた。
外で何かの鳴き声が聞こえてきた。
文字にするのは難しいけど、「うぉもーす うもーす うぉもーす」みたいな唸り声に近い鳴き声。
それを聞いて、Aさんがバタバタし始めた。
ドキドキ
23: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 19:48:31.33 ID:vHQ+gBM/0
俺「親父…。」
父「本当に来よった…。」
真剣な顔で猟銃に弾をこめ始めるのを見て、俺も怖くなってきた。
Aさんはお経を唱え始め、嫁は娘を母親に預けた。
「うおもーす。うおもおおおおおす」
声が近づいてくると、嫁にも異変が起きはじめる。
嫁「ヴヴヴウヴヴヴウヴヴヴヴヴヴヴウヴヴヴウヴヴヴ」
嫁が突然唸りだし、ドンドンと窓や壁に当たる。
後からわかったんだけど、このドンドンと当たってたものは犬の死骸の一部で、まだ新しかった。
親父は何も言わなかったのだが、そう言う事だと思う。
俺も平静を装ってたけど、内心は死ぬほど怖かった。
呼吸も上手くいかず、鳴き声が近づいてくる事が本当に怖かった。A「今から、誰も一言も話さないで下さい。それと、娘さんの口にタオルか何かで塞いで下さい。今は何をしても起きませんが、念のためにお願いします。」事前に話すな。と言われてたんだけど、嫁は既に唸ってた。
もう嫁がどうなるのか心配で、泣きそうになってた。「ヴぉーもーす ヴぉーもーーす ヴヴ」鳴き声が家の前で止まると、一定だった鳴き声が乱れ始める。
鳴き声こえぇ…
親父は無言で、猟銃を玄関に向ける。
Aさんはお経を唱え、嫁は唸ってる。「あけてー あけてー あけてー もうず 」これをそれはひたすら繰り返していた。
性格には あけてー↑ と楽しそうにしていたように感じる。
玄関から離れようとはせず、ノックもして来ない。
俺は何故かわからないけど、この状態でピザ注文したら…。とかわけわからんこと考えてた。何時の間にか嫁が唸るのを辞め、ユラユラしてた。
ピザwwwww
>>28
自分でも何故か、ピザとか考えたのかわからない。
でも、半笑いでそんな事考えてた…。
だけど、怖くて動けなくて、ただ玄関の方を見てた。「あけてーーー あけてーーー 」多分、それは十分ぐらい続いた。
次第に鳴き声聞こえなくなると、五分後ぐらいには静かになった。
嫁は何時の間にか、座ったまま寝てた。A「どうやら行った様ですね…。」俺「嫁と娘は大丈夫なんですか?」A「えぇ、恐らくは…。でも、もうこの土地には帰ってこないように…。それと深い山にも今後は一切入らないように…。あれは諦めが悪いですから…。」
実家に帰れなくなったのか
>>35
帰れなくなりました。
1はそこで生まれ育ったんでしょ
今まで何も聞いてこなかったのか?
>>38
いえ、特には何も聞いてないです。
普通に友達と山付近でも遊んでましたしね。
でも、山は霊以前に危ないとの認識は教えられてきたのでありました。
とは言っても守る術や情報が欲しかったのです…。
結局、父親は詳しい事は言ってくれませんでした…。
ですから、直接、Aさんにアポもとらず自宅に乗り込みました
自宅に上げて下さいました…。
自宅は広く、清潔感に溢れていました。俺「あれはなんなんですか?」A「言い伝えや呼ばれ方は様々です。一貫してるのは、山に住み、動物を喰らう。と言う点です…。動物に取り憑き、山を徘徊します。取り憑かれた動物は次第に腐り、腐りきり前に別の器を探します。」ここから、覚えてるだけ書くあれは残虐で決していいものではないが、同時に恵や富をもたらすとも言われている。
あれが住む場所はそう言う因果があるのではないか。と言っていた。
人を攫う事もあり、憑依するか、喰うかはわからない。
↓ここちょっとわかんなかった>>23
>後からわかったんだけど、このドンドンと当たってたものは犬の死骸の一部で、まだ新しかった。
娘が散歩連れてった犬の死骸じゃないか?
恐らくそうでしょう。
残骸の一部に毛が残っていて、その毛がそっくりでしたから。
姿は娘しかみてないのですが、非常に酷似しているようのに思えます。
因みに、娘と嫁に異常はなく、元気です。嫁にあの時の事を聞いてみると、途中から記憶がないようで…。以上です。有り難うございました。
あぁ、それも訪ねました。A「わからない」らしいです。
Aさん自身も、これが二度目らしいです。
先代?の方も同じように追い返したらしいのですが、屋根で暴れたとの話はあっても、家に上がってきたとの話はないとの事。
あれは、こちらが招き入れないと入れないそうですが、接触したものは招き入れるらいいです。
だとしたら、身代わりが必要になる状況ってどんなのだろう?
ヒサルキってオカ板とかで何回か聞いたことあるな
死人が出なくて良かった
どうやら一部では有名な人らしいです。
家業を継いだらしいのですが、Aさんはご結婚されておらず子供もないので、私の代で終わる。とも言ってました…。これから同じような事があればどうなるんでしょう…。>>59
有り難うございます。娘に聞いてきました。
人間の顔があって、毛がところどころ抜けてた。ぐらいの情報しか得られませんでした。
こえええ
三年とちょっとです。>>64
キャンプ地の日帰りぐらいなら大丈夫と言ってましたが、
何があるのかわからないため避けてます。
うちの家は完全に海派になりました。
学校の修学旅行とかどうすんだろ
娘さんも大きくなったら・・・
軽い程度なら行かせるようにしています。
あまりに山奥に行く場合には、
学校側にはアレルギーの問題と家庭の事情と言う事にします。
最後に…。
俺も山の近くに住んでいたのですが、山には何か不思議なものがあると思います。
じもとの人達は山を恐れ、山を讃え、時に崇めます。
遊び半分で行くには危険だと思います。
だけど、それでも山には魅力があります。
どこにもルールがあるんだと思います。それを守って楽しく行ってください
こういうの前にもどこかで見かけた
父&娘が山に車で行き、娘がとりつかれたやつ…
結局、以前のようには戻らなかったんだっけか?
ヤマノケだろ
71: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 21:41:34.36 ID:MCItLW6LP
山には女の神様がいるとかもよく聞きますよね
だから、山と女性の相性は悪いとか
本当、無事でよかった奥さんと娘さん
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